「ビデオゲーム」に関する項目

ゲームをつくるときに即戦力になった5冊

2008 年 3月 8 日 土曜日

 僕はまだ仕事としてゲームをつくりはじめてから5年くらいしか経っていませんし、発売されてるゲームで携わっているものも数本しかありません。あとは趣味でボードゲームをつくったりするぐらいです。そんな僕が言うことなので、眉にツバをつけながら読んでもらいたいんですが、僕がゲームをつくるうえで、書いてあることが「そのまま」に役に立ってる本を5冊ほど紹介します。
 「そのまま」とあえてかっこつきで書いたのは、間接的にそこから得た知識が使えたという本もいっぱいあるからですね。そういう本は今回省きました。すべて即戦力になる本。

「おもしろい」のゲームデザイン?楽しいゲームを作る理論
「おもしろい」のゲームデザイン?楽しいゲームを作る理論
ラフ コスター

 「ウルティマオンライン」のリードデザイナーにして「エバークエスト」「エバークエストII」の最高制作責任者である著者のゲームデザイン論が書かれた一冊。なんと見開きの半分以上がイラストで、文章量はかなり少なめ。なのにゲームデザインの基礎がこってり凝縮されていて、てっとりばやく読むことができるのもいい。

誰のためのデザイン??認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)
誰のためのデザイン??認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)
ドナルド・A. ノーマン

 ゲームデザインの本じゃないけど、インターフェイスを考える時に、今の僕の考え方の礎になっている本。ゲームをつくるだけじゃなく、人の使うもののデザインすべてに応用できる。
 使う人のことをもっと真剣に考えなきゃいけないな、と切に思わされた。

ゲームシナリオのドラマ作法
ゲームシナリオのドラマ作法
川邊 一外

 僕はちゃんとしたシナリオのあるゲームをつくったことはないんですが、例えばパズルゲームを考えるにしても「終盤に向けてじわじわと緊張感が高まっていき、最後は一気に終結する」というような、シナリオ的なものを意識する場面は多くあります。
 そういうのをひっくるめて、この本に書いてあるドラマをつくるテクニックは勉強になる。直接シナリオのあるゲームをつくる人にはさらに役立つと思います。

ゲームづくり入門?ゲームの発想・創作・指導 (1984年)
佐野 豪

 古本屋でたまたま見つけて買ってみたら、すごくおもしろかった本。発売は昭和59年。
 主に学校や保育園などでの教育にゲームを取り入れる方法について書かれていて、遊びがコミュニケーションや保育・保健などにどう役に立つかや、児童にゲームを作らせるときの方法などについて実践的に書かれています。
 これを読んで、ゲームの中だけじゃなく、遊ばれる場面までひっくるめて考えなきゃなーと思った。

ダンジョンズ&ドリーマーズ
ダンジョンズ&ドリーマーズ
ブラッド・キング

 「ウルティマ」のリチャード・ギャリオットや、「ダンジョンズ&ドラゴンズ」のガイギャックスら伝説的なゲームクリエイターの面々を紹介しながら、アメリカのゲームコミュニティがいかにしてかたちづくられてきたのかを物語的に記した一冊。読み物としても超おもしろい。ゲーム好きなら間違いなく楽しめるはず。
 この本だけちょっと他のとずれるんだけど、これを読むと「うおーゲームつくりたい!」というモチベーションが再燃する、ニトロみたいな本。プロデューサーと意見が食い違って思い悩んでテンション下がったときにもすごく助けられます。

 以上、僕の場合の役に立ってる5冊でした。

 他にオススメの本があったら、アフェ付きで構わないので是非教えてください。

 以下は宣伝。
bit Generations [ビットジェネレーションズ] ORBITAL(オービタル)
bit Generations [ビットジェネレーションズ] ORBITAL(オービタル)
bit Generations [ビットジェネレーションズ] dotstream(ドットストリーム)
bit Generations [ビットジェネレーションズ] dotstream(ドットストリーム)

現在ORBITAL在庫アリ!

2008 年 2月 28 日 木曜日

ORBITALというゲームをZEHIプレイしてみてください

 制作に携わらせていただいた、ゲームボーイアドバンス用ソフト・ORBITAL。先日からアマゾンでは在庫ぎれでしたが、2月28日23時現在、在庫ありになっています!でも残り3点。これがなくなったら、また入荷されるのかな…心配です(´Д⊂

bit Generations [ビットジェネレーションズ] ORBITAL(オービタル)
bit Generations [ビットジェネレーションズ] ORBITAL(オービタル)

 どんなゲームかというと、重力を操って自分の星を大きくしていくアクションゲームです。詳しくは以下の動画を。

 動画を見てもよくわからないかもしれませんね…。Aボタンが重力発生、Bボタンが半重力発生で、ほぼこの2ボタンのみで操作するゲームです。・・・ますますよくわかりませんね…。

ORBITALというゲームをZEHIプレイしてみてください

2008 年 2月 21 日 木曜日

 4歳の頃にファミコンがウチの座敷に設置されてからというもの、心底ゲームのおもしろさにノックアウトされてしまって、家族に心配されるほどゲームをやりまくってました。ハマりすぎてプレイするだけでは飽き足らず、ゲームをつくりたくてつくりたくて、ノートに自分で考えたグラディウスのステージを描いてニヤニヤしたり、工作用紙で作った桃鉄のパクりのボードゲームを学校に持って行って友達にやらせたりしてた。

 ボードゲームに飽き足らず、小4ぐらいのときにはRPGをつくった。その名は「アテムス」。学校の帰り道に友達4人がドラクエのように一列に並んでぞろぞろ歩き、それぞれが戦士や魔法使いになって、次々に現れる怪しい樹木や謎の昆虫などのモンスターを倒して家まで辿り着くというゲーム。薬草と称して蜜が吸える花を摘んでは舐めてみたり、ひのきのぼうを拾ってみたり、とにかく毎日夢中になって遊んでた。今考えると全然ゲームじゃない。ただの「ロールプレイングである。RPだけでGがない。

 その後も近所のスーパーに置いてあった「大魔界村」に小遣い全部つぎこんだり、ゲームブックを作るのに熱中して授業中もずーっと書いてたり、親のワープロの使い方を覚えて最初に書いたのが紙1枚にびっしりの罫線の迷路だったり、とにかくまあ、親が心配するぐらいゲームやったりつくったりの毎日。

 で、そんなふうに、子供の頃からずっとゲームを作りたいなあと思ってて、でもいろんな成り行きで、(超はしょるけど)気付けば人形とか粘土とかを動かすアニメーションとか、ホームページとかを作ることで生計を立てるようになってました。でも、やっぱりゲームとかインタラクティブなものを作りたいという気持ちはずっと持ち続けてた。

 そんで、つい数年前のこと、なんと超超超幸運なことに、本当にゲーム制作に関わるチャンスがやってきたんです。それまで何度か一緒に仕事をしてた石橋さんから、今つくってるゲーム手伝ってくんない?というお誘いが!もちろん二つ返事でOKしました。本当に嬉しかった。(石橋さん、ありがとうございました!)

 そしてできあがったのが、1年半ほど前に発売されたこのゲーム。

bit Generations [ビットジェネレーションズ] ORBITAL(オービタル)
bit Generations [ビットジェネレーションズ] ORBITAL(オービタル)

 DSが爆発的に売れ始めた頃にゲームボーイアドバンスで発売されたこともあって、知名度はあまり高くない(というか低い…?)んですが、このゲームで僕は全40ステージ中38ステージのデザインと、その他もろもろのゲームデザインをやらせてもらいました。

 発売後プレイされた方の感想をいろんなところで読むと、「万人にはすすめられない」とか「難しすぎる」という意見がかなり多くて反省もしているんですが…自分としては、このゲームは本当におもしろいと思っているんで、もっともっとたくさんの人にプレイして欲しいと思っています。

 アマゾンでも在庫ないし、もう店頭に置いてあるところも少ないかと思いますが…特にファミコン時代からゲームが大好きな僕のような方、お金がかかることなのであまり強くは言えないのですが、というか購入しなくとも知り合いでもし持っている人がいたら借りてでもいいので、機会があればぜZEHIプレイしてみてください。